こんにちは。マサコカネヒラです。
2023年10月、ギャンブル依存症の夫と別居しました。借金返済中&不祥事で1年無給の状況で、家族の貯金をハイリスク投資(以下ギャンブル)につぎ込んだからです。夫は治療を受けることになりました。
本記事は④【カウンセリング】です。
カウンセリングセンターの初回説明を一緒に聞きに行った時の記録です。治療の内容や料金について書きました。
興味のある方はどうぞ。
※過去記事はこちら
夫が家族の貯金を使い込んでいました①発覚【ギャンブル依存症】
夫が家族の貯金を使い込んでいました②話し合い、決断【ギャンブル依存症】
夫が家族の貯金を使い込んでいました③別居にした理由【ギャンブル依存症】
どこで治療できるか
ギャンブル依存症の治療はどこでできるのか?まずは病院か民間の施設に行くことになると思います。
夫がそれぞれの特徴を調べていました。※自治体や各団体によって違うかもしれません
病院(精神科とか)
- 保険適用(適用外の治療もあるかも)
- 依存症専門ではなく、他の精神疾患(うつ、てんかん、統合失調症など)も診る
- 薬物療法がメイン
- 依存症の場合、少人数の患者で集まって4~5回話をしたりする
- 必要であれば民間のカウンセリング施設や自助グループを紹介される
民間の施設
- 保険適用外
- 幅広いこころの病(依存症、うつ、トラウマなど)が対象
- 認知行動療法がメイン
- 臨床心理士などの有資格者とカウンセリング
- 必要であれば医療機関を紹介される
病院⇔民間の施設で紹介し合えるようになっています。どちらから先に行っても、適切な治療法が提案されるものと思われます。
夫は自分で民間の施設(カウンセリングセンター)に行くことに決めました。カウンセリングが充実していて効果がありそうだからだそうです。確かに、薬が必要ないならこちらの方がしっかりフォローしてくれそうな感じがします。
私はどちらでも良いと思っていました。お金出すの私じゃないし(治療費は義両親が出してくれます)。夫が納得して通えるならいいんじゃないですかね。
ただ、その施設があまりに胡散臭いところだったら嫌なので、初回は私も同席して説明を聞きに行くことにしました。怪しいかどうか見破れないかもしれないけど!
※夫が行ったカウンセリングセンターは完全予約制でした。初回予約の際に、配偶者同席の許可をもらいました。カウンセラーと夫の2人で話したい時には席を外してもらうこともあるかも、と言われました。我が家の場合、最後まで同席したまま話を聞けました。
カウンセリングセンター初回説明
2023年9月某日、カウンセリングセンターへ行きました。子ども達を義両親に預けて、夫と私2人で行きました。夫婦でお出かけなんて何年ぶりだろう…話すことないなー(^^;
カウンセリングセンターは古めの雑居ビル内にありました。狭くて暗くて「ここ大丈夫か!?」と心配になりました(^^;でも部屋に入ると普通で、リラックスできる感じでした。待合室には私達しかいませんでした。
予約時間になると、呼ばれてカウンセリング室に入りました。普通の応接室みたいな部屋でした。入ってすぐにカメラが設置されているのが分かりました。防犯?記録のため?色んな方が来られるからね。
カウンセラー(以下先生)は男性で、名刺に「臨床心理士」「認定行動療法士」と書いてありました。
初回説明は1時間くらいでした。
流れは
①これまで~現在の状況をかなり詳しく話す
②カウンセリングでどんな治療をするか説明
③質疑応答
④支払い→終了
でした。
どんな治療をするか
この施設では、認知行動療法を用いたカウンセリングを行っています。
認知行動療法:自分の考え方の癖を認知して行動を変えることで、こころの健康を取り戻す治療法
以下のようなことを先生と話しながら、解決策を一緒に見つけていく感じです。
- 環境を整える
ギャンブルが簡単にできてしまう原因を排除する。
例:FX口座を閉鎖する、現金を簡単に引き出せないようにする
- 自分を観察→トリガーを認知して避ける
今日の気分、健康状態、ストレスの有無をよく観察する。自分がどういう状態の時にギャンブルをしたくなる傾向があるかを知り、その状態を避ける。
例:残業が多いとギャンブルをやりたくなるなぁ→できるだけ残業しないように仕事を進めよう
- どうしても避けられない時の対策
ギャンブルをしたくなる状態をどうしても避けられない場合、どうやってその場を凌ぐかを決めておく。
例:繁忙期で今は残業が避けられないなぁ→ギャンブルやりたい衝動に駆られたら、外では深呼吸してギャンブル以外の趣味のことを考えよう、家なら寝てしまおう
どれも当たり前のことですが、自力でちゃんとやろうとすると難しいと思います。私のダイエットが続かないのと一緒です。
やはり専門の先生がいることで自分を律することができますし、会話の中で自分自身への理解をより深めることができると思います。
「カウンセラーは敵にも味方にもならない」とHPに書いてありました。相談者の話に対して、それが良いとか悪いとかは言わないそうです。
そういえば、夫が説明の途中で「育児のすれ違いで何かがプツンと切れて、ギャンブルを再開してしまった」と言っていました。寝る前の歯磨きを押し付けられるのが嫌だったらしい。へぇ、初耳なんだけど。その場で言えよ(#^ω^)←もちろん帰り道にキレた♡
先生はこんな感じでコメントしていました。
- 家族がギャンブルのトリガーになることもある
- 色んな要素が重なってこういう状態になった
- 誰が悪いとかじゃない
否定も肯定もせず、夫の発言を受け止めています。
先生のおっしゃる通り、ギャンブル依存症の原因は1つではなくて、色んな要因が重なって発症することがほとんどだと思います。明確な解決策は無いし、人によって対処の仕方も違います。
だから、自分自身について多方面から考え、自分で課題に気づき、解決策を見つけて行動していく必要があるんだと思います。そのサポートをしてくれるのがカウンセラーなんだと思います。
カウンセリングの最終目標は【自分が送りたかった人生を取り戻すこと】です。
夫も、他のギャンブル依存症者も、ギャンブル漬けになる人生を望んでいた人は1人もいません。カウンセリングによってギャンブル依存症から回復し、本来自分が送りたかった人生をこれから歩みましょう、とのことです。
この話をしている時、夫は泣いていました。問診票に書いてあった夫の望みは「妻の信頼を取り戻して家族で暮らすこと」( ;∀;)どうだろうね…しばらくはお互いに引越せないと思うけど…先のことは分かりませんが、また戻れるといいね。
カウンセリングは1回50分。2年くらいかけて10回行います。最初は2~3週に1回で、徐々に間隔をあけていく感じです。
依存症や各犯罪の再犯率が高いのは初犯~2年間なので、その期間を認知行動療法で乗り越えましょう。そしてその後も自分で自分をコントロールできるようになりましょう、という感じだそうです。
医療機関との連携について
医療機関との連携については夫が質問しました。
回答は
- 自己判断で病院(精神科とか)へ行ってもOK
- 依頼があれば紹介状を書く
とのことでした。
病院でも民間の施設でも、頼る機関が多いのは良いことだとおっしゃっていました。セカンドオピニオンを得られるしね。
依存症はうつ病を併発しやすいので、カウンセリングに通いながら病院で投薬治療をする方も多いそうです。
てか夫、事前に記入していたうつ病の問診票で中等症の点数出てました(^^;「緊急性はなさそうだけど、精神科を受診しても良いかも」だそうです。
料金
今後カウンセリングに通う場合、料金は全部で13万円かかります。現金支払いのみでした。
- 初回説明:2万円
初回説明を受けた後に支払い - カウンセリング10回分:11万円
1回目に一括で支払い
契約するかどうかは、帰宅後に決めて後日返事でも大丈夫でした。無理やり感は全然なかったです。夫はその場で通うと言いました。
2万円を支払った後、領収書的なものはいただけませんでしたΣ(゚Д゚)帰り道に気づきました。そんなことある!?大丈夫なの!?→後日、夫が11万円を支払った時、領収書くださいって言ったら出してくれたそうです。だいぶゆるいな!
カウンセリング1回11,000円・・・まあこんなもんじゃないですかね。法外な金額ではないですよね。
ちなみに、この料金は医療費控除の対象外です。医師によるカウンセリングだったら対象らしい。
宿題
宿題は、次のカウンセリングまでの毎日の行動と、その時の気持ちを記録するものです。1時間ごとなので結構細かいです。うつ病の治療にも用いられる方法らしいです。
気持ち(良い⇔悪い)は10段階で記入します。どの段階になるとギャンブルをやりたくなるか、など、自分を観察して傾向をつかむのに役立つ、と言っていたような気がします。
次のカウンセリングの時にはこの用紙をもとに話を進めるらしいです。
料金を支払い、宿題の用紙をいただいて初回説明は終了です。お疲れさまでした。
次回予告
ここまで読んでくださってありがとうございます!
怪しい感じは無く、内容や金額も納得できるものでした。
先日、夫にカウンセリングの感想を聞いてみたところ「まだ1回目だから効果はよく分からない」と言っていました。そりゃそうか。
カウンセリングに通うことにより、自分&ギャンブル依存症と向き合う環境が整ったと思います。ここから回復できるかどうかは夫次第です。本来の人生を取り戻してほしいです。
多分まだ続きます。
次は別居時のお金の約束についてです。ちゃんとした文書を作成しようと思っています。
でもまだ何も調べてないので、記事は結構先になると思います(^^;気長にお待ちください。
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過去記事です。